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Looking for the Nostalgia

miggy.exblog.jp

棺桶を忘れた日

中学校の教室で、窓際の一番前で地べたに座っている俺の周りには
やたら本が散らばっていて(他の生徒は普通に机に座っている。)、
風だけでなく、自分が動くたびにカーテンがまとわりついて鬱陶しい。

窓際の陽射しだけでなく、体調も伴ってか頭と顔から汗が噴き出し滴り落ちて、
時折ハンカチで拭くのだけど一向に治まらない。
見兼ねた30代前半位の女の先生が指摘しに来て、
俺の被っていたニット帽を取って様子を見た。
それで教室の一番後ろに置いてある、誰かが持って来た、
蓋の上から1/3を切り取ったドラキュラが入るような形の棺桶の所に促される。

この授業では、棺桶に入って蓋の切り取られた所から上半身を出して、
蓋を机に見立てた形で使用する事になっており、
事前に一人一人持って来るように言われていたのだが、俺は忘れてしまっていた。

「棺桶は忘れてしまったけど、体調が悪いので、今だけは誰かの棺桶を借りて
休みたいという意思表示をちゃんとしないと分らないでしょう」と、
皆の前でその女の先生に叱られる。

教室の中心にも3人くらい別に中年の女の先生がいて、
そこではプライベートな事まで指摘されて、
何かもういいやと思って教室を出て行こうとドアの所に行くと、
ちょうど見知らぬ女の人が入って来ようとしていて
「○○さんはいますか?」と聞かれる。
「失礼ですがどちら様ですか?」と聞くと、以前働いていた会社の上司が通り掛かって、
そのやり取りの様子を見て笑っていた。

結局その女の人は教室の中に案内され、教員机でさっきの上司と
何やら打ち合わせをしている様子を見ていたけど、しばらくして俺は教室を出て行った。

教室を出た直後、廊下で爽やかだけど少しやんちゃっぽいイケメンに、
高圧的な態度で「お前眉毛整えてやるよ」と言われる。
俺は「いいよ、やめろよ」と抵抗するが、
イケメンは強引に俺の体を掴み、持っていた剃刀で剃りはじめた。

ちょっと痛くて、何か危ないなと思っていたら、グリッと抉られる感覚と音がして
「ヤベッ、事故っちまった」とイケメンが言った。
俺は反射的に屈み込んで左眉を手で押さえたら、ものすごい勢いで血が噴き出していて、
すくう形にした手のひらにタップリ血が溜まっていた。

イケメンも少しうろたえていたようだが、俺は全部真っ赤に染まったティッシュで
傷口を押さえながら、イケメンと一緒に医務室に行く事になった。

医務室に向かって階段を降りている途中に、
これは多分縫う事になるんだろうなと思いながら、イケメンに向かって
「お前、傷の手当てが終ったらタイマンだからな」と言うと、
一瞬だけ間をおいて、「いいっすね〜」と嘲笑するような態度をとったので、
イラッとして、その場でイケメンの顔を握り潰すような形で引っ掻いた。

それから医務室に向かってまたイケメンと一緒に階段を降りて行った。


という夢を見た。
by shimizumigiwa | 2010-03-06 18:15
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