ブログトップ

Looking for the Nostalgia

miggy.exblog.jp

ラムネ2

ラムネ前回

高校最後の学年が始まると、運動部の同級生達は、
残り少ない引退までの期間を燃え尽そうと気合い充分で、
ヤンキー達は「俺あと一回停学くらったら卒業できねーかも」などと言い合う、
お得意の不良度アピール合戦をわざわざ教室の真ん中で繰り広げたり、
進学クラスのやつらは既に受験モードで、単語帳片手にピリピリしつつも、
いざ話しかけられれば勉強していない素振りを装う事に必死になっているようだった。

僕はといえば、…何も考えていない。
というより将来の目標や、やりたい事なんて特にないし、
考えてみれば今まで志しなんてものを持った事がなかった。

まず大学にはまったく興味が持てない。

神奈川の県境に位置する米軍の補給地と目と鼻の先にあるこの高校も、
一応は大学の付属高校ではあるのだけれど、
じゃあその大学へ進学を希望した全員がそのまますんなり入れるのかというと
そういう訳ではなく、まず理系の大学なので、そちらの方向を選択した者に限られる。
さらに推薦枠は成績上位40人くらいまでとなっているらしいので、
僕にはまったく縁のないものであった。

それはさておき、大学の敷地内に高校があるわけだから、
大学生の姿は普段からよく見掛けられた。
また高校の最寄り駅からは、少し離れた場所にある大学行きのバスも出ているので、
学校帰りは駅付近で、よく大学生が集団でつるんで馬鹿騒ぎをしているのを見掛ける。
それらを見る限り大学生には、何かを学びに行っているというよりも、
飲み会だとかカラオケだとか合コンばかりをして、
遊んでいるようなイメージしか持てなかった。
サークルにしたって活動そのものよりも、その後の打ち上げがメインなのだろう。
そんな事をする為だけに行くのなんてバカバカしい。
何で皆大学に行きたがるのかさっぱりわからなかった。
ハッキリ言って遊ぶ時間が欲しいだけなんじゃないか?
だったら大学なんかに行かず、適当にバイトでもしながら遊んでいればいいじゃないか。

一番意味がわからないのは、とりあえず大学に行って、
その間に「自分を見つけたい」などと言っている奴等だ。
何が「自分」だよ、と思う。
「自分」程曖昧で信用できないものなんて無いのだし、
大体「自分」なんて死ぬまで見つかるわけないじゃないか。

それに小学校から11年間してきて一度も楽しいと思った事がない勉強を、
これ以上したいとは思わないし、何より、のめり込めるものが何もないが為に、
虚無感と閉塞感しか感じられない学生生活をこれ以上送りたいとは思えなかった。
だから高校だってさっさと卒業してしまいたい。

とは言いつつも、就職するにしても何の仕事をすればいいのか見当もつかないし、
高校を卒業してすぐ働くのも何だなぁと思っていた。
まぁ卒業までの間にどうするか決めれば良いやくらいの事しか思っていなかった。

そうだよ。
僕はのめり込めるものなんて何もないのだ。
[PR]
by shimizumigiwa | 2010-06-12 05:17 | ラムネ
<< 無題 無題 >>