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Looking for the Nostalgia

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リアリティ

先日、平川彰さんの展示について書いたけど、
その時思った事を直接伝えられなかった事を悔やんでいたら、
その平川さんからお仕事のご依頼をいただきました。
すごいタイミング。

という事で、昨日は学校で授業をした後に幻冬舎へ打ち合わせに行きました。

とある本の装画のお仕事です。

「JOHN ZORNに感じる狂気はキレイな曲や歌を歌うアーティストより、
ある意味よっぽどピュアに思えるんです」といったNAKED CITYに関する話も交えつつ、
先日の展示の感想を直接伝えました。

平川さんがイラストレーション誌のチョイスで審査員をされた時、
幼少の時から伝達手段として必然的に絵が必要だったという記事を読んで、
イラストレーションの本質について考えさせられました、という事も伝えました。

平川さんは、何となくオシャレな感じのイラストレーションは沢山あるけど、
本質を感じさせるイラストレーションはそんなにない。
一番大切なのは何かを伝えたいという気持ちや、
コミュニケーションをとりたいとか、作りたいという衝動。
そして、本や文章の事を本当に考えて本質を捉えようと描いているものは伝わるし、
そういう所を見てる人はちゃんと見ていますよ。
と言っていた。

需要がありそうなものや、使われやすそうなものを狙って描くのは
イラストレーターにとって必要な事だと思うけど、それだけではなく、
自分が本当にリアリティを感じているものを大切にして、それがどこかで、
もしくは何かのキッカケで滲み出て来るようでなければ、
中身の何もないイラストレーションになってしまう。
(もちろん逆の場合も成立しないと思いますが。)
それにどっちかに偏り過ぎてしまうと精神的なバランスも苦しくなってくる。

一時期は自分のリアリティなどはイラストレーションには必要ないと思い、
バランスを崩したまま間違った方に行きそうになってたし
(それはそれで必要な時期だったとは思うけど)、
その価値観を押し付けるような意見を人に言った事もあった。

先日の平川さんの展示は、平川さん自身が本当にリアリティを感じている事を、
再認識・再構築するような意味があったのだと思うし、
それが破壊と創造のコメントにも繋がっていたのだと思うけど、
いわゆる仕事とはベクトルが逆向きのようなアプローチに
自分のコアな部分について考えさせられ、また、チョイスの時のコメントで
イラストレーションの本質について考えさせてくださった平川彰さんという人と、
デザイナーとイラストレーターという立場だけでなく、
人間同士としてコミュニケーションがとれて、モノ作り関わらせて貰えるという事が
とても嬉しいですし、感謝したいと思います。
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by shimizumigiwa | 2009-05-23 02:51 | Diary
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