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Looking for the Nostalgia

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色 リアル やじろべえ 球体

単純な事しか言えないけど、先日送っていただいた
飛鳥井千砂さんの新刊「サムシングブルー」の印象はとても綺麗な小説でした。
物語もそうだけど、何と言うか全体を通して感じられる「色」が。

登場人物が共有している思い出にズキズキもしました。
妬みというか羨むというか悔やむというか…。
(これは僕特有の極私的な歪んだ感情で、皆がそう思うかはわからないけれど。)
つまりはそう思わされるほど物語に引き込まれたという事です。

女の人が読んだら凄くリアルで、
僕なんかが計り知れないような思うところが沢山あるのでしょうね。

もちろん僕がそうであるように男でも面白く読めると思います。

この小説に限らず、ただ綺麗なだけではないところが
飛鳥井さんの作品の魅力でもあると思う。
割れたコップの破片をアロンアルファか何かでつなぎ止めた部分が
かえって綺麗に見えるという感じでしょうか。
実際かなり残酷な内容の作品も書かれていますが、
「綺麗—残酷」、「王道—マイノリティ」といったような振り幅の中で、
多分自分の身をニュートラルに置いていられるというか、
どちらにも偏り過ぎず行き来できる、やじろべえのようなバランス感覚を持っていて、
そのバランス感覚が作品におけるただ綺麗(残酷)なだけではないというような
絶妙なニュアンスを生み出しているのだと思う。

そして小説家さんというのは球体のような視点を持っているのだなと改めて思いました。
# by shimizumigiwa | 2009-08-05 00:31 | Diary

「毎日が発見 」8月号別冊付録「鍛脳ドリル」

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直販月刊誌「毎日が発見 」8月号(角川SSコミュニケーションズ)が届きました。
別冊付録「鍛脳ドリル」で毎号カットを描かせていただいています。

今回は「夏休み宿題帳」という形で扉も描かせていただきました。

機会がありましたら見てみてください。
# by shimizumigiwa | 2009-07-27 17:06 | Works

スナーダイクマエ孤児院絵画展

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カンボジアのスーナダイクマエ孤児院の子供達の絵画展が
東京で行われているという事で観に行ってきました。

キッカケは敬愛する車谷浩司さんのブログで知ったのですが、
今日は会場にご本人もいて驚きました。

車谷さんはAIRの活動が終了してから、カンボジアに滞在された時に、
スーナダイクマエ孤児院でボランティアとして子供達にギターを教えていたそうで、
そのご縁もあって今回もお手伝いをしているようです。

子供達の絵のポストカードを買ったのですが、車谷さんにファンですと伝えたら、
ポストカードにサインをしてくださって、少しお話までさせていただき、
最後には握手までしてくださいました。
これには嬉しすぎて言葉が見つかりません。
ありがとうございました。

子供達の絵は生命力というか
ポジティブなエネルギーが感じられてとても素敵でした。

孤児院のスタッフの方とも少しお話が出来て良かったです。

最近はギスギスした感じで、絵を描く事を含めて自分が本当に好きなモノや
大切にしている事を見失いがちでいたので、子供達の絵を観て、
そういった事を改めて見つめ直す事が出来たらなという意味もあって観に行きました。

行って良かった。

スナーダイクマエ孤児院絵画展は明日26日の午前中まで開催されています。
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# by shimizumigiwa | 2009-07-26 00:21 | Diary

市民球場にて

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地元の球場に高校野球の試合を観に行った。

大きな声を出しながら白球を追いかける
高校球児達の姿を一人スタンドから観てました。

僕は高校時代に野球部で、ちなみに母校が出ている試合でもなかったけど、
ただ高校野球の、それも決勝とかじゃない市民球場で行われる試合を観たかった。

平日で小雨もパラついてた県大会の四回戦だったけど結構観客入ってたな。

自分てホントは何を大切にして来たんだっけ?
# by shimizumigiwa | 2009-07-22 03:32 | Diary

I君

脱線してしまったので一つ前の日記の冒頭部分に戻りますが、
何となく居心地悪くしていた高校三年生の昼休み、たまに遊びに誘ってくれる奴がいた。

I君という奴だ。

I君は頭の先から爪先まで100%不良だった。
いつも煙草の臭いをプンプンさせていたがそんな事お構いなしだった。
多分本当にどうでも良かったんだと思う。

だから教師にも相手にされていなかった。
教師が相手にするのは、いわゆる皆に見える所で悪い事をしてちょっと目立ちたいけど、
なんやかんや学校にしがみついている、いきがっているのに根性のない弄り甲斐のある奴等で、
本当にどうでも良いと思っているリアクションのない奴は
弄ってもつまらないから、そうとわかれば相手にしない。
悪さを見つかり、あからさまにうろたえるような奴こそ虐めたがる。
教師というのはそういうものだ。

そんなI君はどういう訳だか昼休みに学食に行ったり、
他のクラスの不良仲間に会いに行くのに僕を誘ってくれたりした。

I君は家庭の事情か何かですでに一人暮らしをしていた。
アルバイトの夜勤あけでそのまま学校に来ていたりもした。
そしてどういうルートで手に入れたのか知らないが、
すでにバンのような車を持っており、それで通学していた。
正確に言うと学校近くの駅や、学校付近の少し栄えた街の駅まで車で来て、
その辺に路駐しておくのだ。
その当時免許を持っていたのかはわからない。

I君は紛れもなく不良で悪いと呼ばれるような事は全てやり尽くしていたような奴だったけど、
絶望と退廃と開き直りが同居しているような雰囲気を持っていて、
佇まいがなぜだかキレイだと思っていた。

今回描いた不良少年はそんなI君のイメージを強く投影させました。
# by shimizumigiwa | 2009-07-04 21:53 | Diary